今回は ディレクトリ に関する用語を5種類紹介していきます。IT分野に携わっていく中で必ず耳にするものばかりになっていますので、是非参照していただいて理解していってください!
“ディレクトリって何?””ディレクトリとフォルダって何が違うの?”という疑問を持っている方はまずこちらの記事を閲覧してみてください。
ディレクトリとは
上記の記事でも触れましたが、まずはディレクトリという用語について解説していきます。
ディレクトリ(directory)は日本語で「住所録」という意味ですが、ITの世界では少し別の意味になります。
IT用語における「ディレクトリ」は、”パソコン上のファイル(データ)を整理したり分類したりするための容れ物“という意味です。
テキスト、画像、音声、動画などのデータ全てをデスクトップに並べたとすると、どこに何があるかわかりにくくなってしまいます。そこで、共通する性質を持ったデータをそれぞれのディレクトリにまとめていくことで、整理整頓された見やすい画面になります。
また、ディレクトリの中にディレクトリを置くことも可能で、しっかり整理されたディレクトリは枝分かれした木のような”木構造”と呼ばれるような構造になります。
ディレクトリの種類
ディレクトリは配置される位置や特徴によって名称が変わってきます。また、ディレクトリという仕組みは、パソコンだけでなくさまざまなシステムで利用されます。
ここでは場所や特徴によって分類されるディレクトリの名称を5つ紹介していきます。名前だけ見ると難しそうに感じますが、実際は複雑なことは一切ありませんので、イメージしながら読み進めてください。
カレントディレクトリ
カレントディレクトリは、今現在自分がいる(作業している)ディレクトリのことです。カレント(Current)は「現在」という意味であることから命名されています。
ここでいう”現在の”という概念がコマンドラインやターミナルを利用する際に重要になってきます。
エンジニアは、コマンドと呼ばれる文を打ち込んで、カーソルを使用せずファイルやディレクトリを操作します。その際、現在自分がどのディレクトリで作業をしているのかを把握することは大切です。
ルートディレクトリ
ルートディレクトリは、階層構造になっているディレクトリにおいて最上位に位置するディレクトリのことです。
最上位に位置するということから、ルートディレクトリより上のディレクトリは存在しないということがわかります。
Windowsの場合ですと、「Cドライブ(C:\)」「Dドライブ(D:\)」などがルートディレクトリにあたります。
サブディレクトリ
サブディレクトリは、対象のディレクトリに格納されている全てのディレクトリのことです。
Windowsの「Program Files」に格納されているディレクトリは、「Program Files」のサブディレクトリとなります。
上位のディレクトリに含まれる(その下にある)下位のディレクトリが全てサブディレクトリとなり、またその下にもディレクトリが含まれる場合、そのディレクトリがサブディレクトリが含まれるということもあります。
このように、どのディレクトリを基準に考えるかによって、どれがサブディレクトリになるかは異なります。
WEBディレクトリ
Webディレクトリは、インターネット上に存在するページのリンクを収集し、カテゴライズしたものをのことです。
Webディレクトリを採用すれば、インターネット上の情報検索がしやすくなります。
階層型ディレクトリ
ディレクトリ内のファイルを整理するためには、ディレクトリを階層型に配置していくことが大切になってきます。そのように配置されたディレクトリの内部構造のことを“階層型ディレクトリ”といいます。
ルートディレクトリを最上位として階層構造となっており、OSは階層型ディレクトリによってファイルや情報を管理しています。
まとめ
・カレントディレクトリは、今現在自分がいる(作業している)ディレクトリ
・ルートディレクトリは、階層構造になっているディレクトリにおいて最上位に位置するディレクトリ
・サブディレクトリは、対象のディレクトリに格納されている全てのディレクトリ
・Webディレクトリは、インターネット上に存在するページのリンクをカテゴライズしたもの
・階層型ディレクトリは、階層型に配置されたディレクトリの内部構造のこと
今回はディレクトリに関する用語を5種類紹介してきましたが、ITエンジニアはファイルやディレクトリの操作を行う際にディレクトリの種類、それぞれの名称や概念を理解していることが重要になります。それぞれの名前を耳にしたときにすぐにイメージできるようしっかり理解しておきましょう。